山ネタですー花山歩道編vol.1

ダイビングショップというよりは個人的なことですが、ランニングを始めるずーっと前から、屋久島に移住してきてすぐくらいから欠かさずやってることがあります。それが「岳参り」。

岳参りとは・・・

集落ごとに行う伝統行事で、集落から見える前岳と奥岳に登り、山の祠に祭られている一品宝珠大権現に里から持参した塩、米、海砂、お神酒を捧げて祝詞をあげ集落の繁栄をいのること。

永田集落は、島内唯一集落から奥岳が見えるためその奥岳・永田岳へ登ります。

昔は青年団が行っていたようなのですが過疎化とともに廃れてしまいます。その後2000年に屋久の子の家のマスターだった故・柴鐡生さんを中心に復活。紆余曲折を経て区に中心を移したりしながら存続しようとしていたものの再び廃れてしまいます。その結果ここ数年は、有志各自が登るというスタイルに落ち着いています。

私はというと、中学校登山の引率として登ったり、鐡生さんと登ったり、区の行事として登ったり、、、ひとりぼっちで登ったり、日帰りにしてみたり、仲間内で登ったり、、、といろいろと形こそ違いますが幸運にもここまで続けてこられたことがもしかしたら屋久島でたのしく暮らせてる結果になっているのかもしれません。

そして春の岳参りの楽しみといえば「ヤクシマシャクナゲ」です。

2020年岳参りにて

2020年岳参りにて

新緑のきれいな緑に青空の青にピンクのグラデーションがほんとに美しくて屋久島で見てもらいたい風景ベスト3に入ります。

そんな岳参りですが、通常コースである初日は永田集落から前浜に行って海砂をとり、永田嶽神社でお参りし、横河渓谷を通りすぎて永田歩道入り口まですすみ、永田歩道を鹿の沢小屋まで歩いてそこで一泊。2日目早朝日の出前に鹿の沢小屋から歩き出し、山頂の祠でお参り。そしてまた永田歩道を永田登山口まで歩く、、、というのは日程的にも体力的にもなかなかハードで、誘い併せていくのもなかなか難しいので、今回は表題どおり花山歩道からの日帰りでご近所の友人と行ってきました!

ということで、誰かの参考になればいいなと岳参り改め、永田岳登山ー花山歩道編です(笑)

朝4:00 友人宅へお迎えして、西部林道を通って鹿を轢かないように県道をゆっくり走って50分。道の悪い林道を車に気を使いつつ走って40分、合計1時間半かけて花山登山口に到着。

朝ごはん食べて、もろもろ準備して6:00スタート

朝ごはん食べて、もろもろ準備して6:00スタート

永田岳までの全工程は10.5km(看板情報)、最初の3kmで約700mUPなのでここは無理せずもくもくと登ります。

1時間ほど登ると、林野庁の世界自然遺産登録地の看板があります

1時間ほど登ると、林野庁の世界自然遺産登録地の看板があります

さらに1時間ほど登ると鹿の沢小屋までの中間地点・花山広場に到着。巨木に囲まれたステキな空間。

巨木の多いステキな空間です

巨木の多いステキな空間です

サクラツツジが満開

サクラツツジが満開

さらに少しすすんだ標高1350mくらいからチラホラとヤクシマシャクナゲが現れます。

森の中のヤクシマシャクナゲ

森の中のヤクシマシャクナゲ

満開の株も多かったです

満開の株もたくさん

登山口からおよそ3時間くらい歩いたところにある露岩の展望台で、下山されてきてたソロの女性と会話を交わして、「あと1時間くらいですよー、シャクナゲ満開でした♪」とうれしい情報をもらいました。

そして・・・

奥に見えるのはロウソク岩

奥に見えるのはロウソク岩

シャクナゲと稜線にあるロウソク岩のコラボ。足元ばかりを見てると見逃してしまういい風景♪

登り始めておよそ4時間で鹿の沢小屋に到着ー!おなかが空いたのでここでおやつを食べて、余分な荷物を小屋にデポしていいよいよ山頂へアタックします。

続く